全く、名前の通りどん底だった。
朝5時に買い出し。おっちゃんとおばちゃんが二人でやっている店で先輩が
「納豆を10個くらい買え」と言われ、納豆がおかずになるかと思いながら買ったが
ねばねばの納豆が僕は食べれなかった。納豆は、身体にいいと言われて、たくさんの
人が食べるが、今でも好んで食べない。(名古屋にはなかったような気がする)
とんでもない家出をしてきて、いいことはなかった。
寮に帰れば、暑くてソファのあるところで適当に寝た。楽しい事といえば、お姉さん達が
「ぼおや、ぼおや」とかわいがってくれたこと。これが1番。2番目は豚汁ライス。
これがうまかったんだよなあ。今でも忘れられない。ごはんも豚汁も大盛で50円!
まあそんな毎日が続いて、二十日程経った頃、仲間の佐橋が金がなくなり、親に連絡して
迎えに来てもらい帰った。私は、1か月過ぎの10月に、佐橋から聞いたと,おじきと
お袋が、ひょっこり来て連れて帰らされた。その時は佐橋を恨んだが、今では感謝して
います。もう一人はいまだに、東京で人生を送っています。風の便りでは、店を
持ったと聞いています。
1か月の逃亡生活だったけど、ほんとに楽しかった!! ふふふふふ。
※歌声喫茶とは、紅白に出るような人がいたんだよ。
次回は、『有名な若干21歳』
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